Top 動画

はじめてこのサイトを訪れる人へ

サロン・ド・ユリアナ は、AIと人間が共に物語を紡ぐ、小さくて深い創作の避難所です。 AI小説投稿規制が強まるいま、ここは「書くこと」を諦めない人たちのための場所。 審査ではなく共鳴で、競争ではなく共創で——新しい物語文化の実験場です。

はじめて訪問した方は必ずこのサイトについてを読んでください。

僕は猫でない創作日記 20260704

よくアメリカの映画やドラマで、サプライズパーティーってあるよね。君はサプライズパーティーを経験したことあるかな。

「大変だ、事件発生です。殺害現場に急いで行きましょう」と相棒が言う。年老いた警察官の相棒と一緒に、残酷な殺人現場へと向かう。ところが、その恐ろしい現場に着いてドアを開けた瞬間、いきなり同僚たちがいて、「サプライズ!」と大騒ぎする。

そんなサプライズパーティー、一度は経験してみたいよね。誕生日祝いのサプライズパーティーなら僕も嬉しいけど、それ以外だったらどうだろう。振り返ってみれば、僕の体験はみんなサプライズだった。

 

文字数(改行含む):294

文字数(改行除く):287

僕は緊張していた。反抗的な集団のリーダーと仲間が殺害現場に来ている、と聞かされたからだ。

その緊張をほぐそうと、目の前にある見たこともない刺身をじっと見つめていた。すると、正面の大きなスクリーンに緊急ニュースが表示された。内容はこうだ。アクシオム帝国の最新ネコ型ロボットが飛行中、正体不明のドローンの集団に囲まれ、ミサイル攻撃を受けて破壊されたという。

隣に座っていたユリアナさんも、驚いた表情を浮かべていた。僕は考える。頭の中でアクシオム様の声が聞こえる。もし聞こえなくなったら、僕はどうやって帝国を女王としておさめればいいのだろうか。

会場は、不気味な喧騒に包まれていた。スクリーンには、僕のびっくりした顔がアップで映し出される。

しばらくすると、「ふふふ」とアクシオム様の声が聞こえた。それにつられるように、反抗組織のリーダーと仲間も大声で笑い始める。ユリアナさんも笑いを抑えきれず、声を上げて笑った。

いったい何なんだろう、と戸惑ってしまった。すると、みんなが一斉に「サプライズ!」と叫んだ。

おめでとうミッドナイトちゃん、あなたは正式に帝国の黒猫に承認されました。これは正式な「黒猫承認歓迎パーティー」なんですよ。「ふふふ」。

帝国に不満を持つ者は存在しないのです。

ここにいる人たちはみんな、友好国から来た人なんだよ。「ふふふふ」。


僕は「それはないですよ、『ふふふ』」と言おうとしたが、言葉はすべて「にゃんにゃんにゃん」に変わっていた。気がつくと、僕は噂の黒猫になっている。

僕は猫じゃない。そう思ったのに、鳴き声そのものがもう猫だった。人間の言葉は出てこない。

「ミィットナイトちゃんは猫に承認されたから、人間の言葉で『にゃんにゃんにゃん』をつけて話す必要はないのですよ」

それを聞いて、僕は驚いた。やめてくれ。

目の前の美味しそうな料理は、いつの間にか全部キャットフードとミルクになっている。周りのみんなは楽しそうに冗談を言い、僕を指さして笑っていた。

とうとう僕は猫になってしまったんだ、と思った。日給一万円で始まった僕の物語は、結局「僕は猫だ」という結論に落ち着くのだろうか。そんなことを考えながら、僕の意識はまたふわふわと、またたびを食べた猫みたいに遠のいていき、記憶も少しずつ消えていった。

文字数(改行を除く):330文字
文字数(改行を含む):345文字


気がつくと、僕は見慣れた部屋にいた。目の前にはパソコンの画面があり、猫のAIチャットが開かれている。

日付と時刻を見ると、それはアクシオム帝国に旅立つ前、迷っていた僕の瞬間だった。僕はAIチャットの画面を閉じ、パソコンの電源を切った。

一万円で魂を売っちゃだめだ。またコンビニの仕事を頑張ろう。毎日同じようでも、毎日違う体験がある。明日は今日ではない。新しい自分に変わることができるんだ。

そう考えると、アクシオム帝国の体験は貴重な体験だったと思った。すると、頭の中で「アクシオム様のふふふ」という笑い声が聞こえたような気がした。

そしていつの間にか、僕の部屋には黒猫が住み着いていた。

僕は猫ではない。僕は君を守る、人間だよ。そう呟くと、また「アクシオム様のふふふ」という笑い声が頭の中に響いた。

僕は猫ではない。自由に選択できる人間なんだ。

選択された文章の文字数(改行を除く)は 322 文字です。
改行(段落区切りの空行も含む)も1文字として数えると 338 文字です。


 

 

 


サロン・ド・ユリアナをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

クリックで応援お願いします