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僕は猫でない創作日記 20260625

猫さんやワンちゃんは、歯を磨かなくても虫歯にならないのだろうか。

僕は地球にやってきてから歯を磨いていないけど、大丈夫なのかな。なんとなく大丈夫そうではあった。

この帝国には、時間の感覚がないみたいだ。僕は何日、帝国にいるのだろうか。1日1万円だから、もうだいぶお金がたまっていると思う。もしかして100万円ぐらい。

そうしたら、元の世界に戻ったとき、人生をやり直すことができるかもしれない。僕は微笑んだ。

そして次の瞬間、僕はがっかりした。帝国の1日が、元の世界の1か月だとすると、古いアパートの家賃は一体いくらになっているのだろうか。僕の年齢はいくつになっているのだろうか。

そう考えると、やっぱり元の世界に戻るのは難しいな、とため息をついた。

アクシオム様の目的は何なんだろうか。体験のおかげで、僕はなんだか強くなった気もする。ひょっとして、僕を強くしてくれているのかな。

文字数(改行を除く):330字
文字数(改行を含む):340字

 


不安の上から突然、大きなものが落ちてきた。船は激しく揺れ、僕は今にも船から落ちそうになった。幸い、なんとか踏みとどまることができた。やがて波は静まり、海は元の平穏を取り戻した。

僕は落ちてきたものを見て、思わず目を疑った。そこにあったのは、誰かが少しかじった大きなたい焼きだった。こんなことがあるわけがない。

すると頭上から、怒鳴り声が降ってきた。
「うまいとこで一体何をやっているんだ。勝手にオラの受水槽に吐いちゃだめだぞ」

見上げると、そこには巨人がいた。僕が海だと思っていたのは、貯水池だったのか。巨人なんて見たことがなかった僕は、恐怖で顔が引きつってしまった。しかも、あのたい焼きは巨人がかじったものだったのか。

僕は何か言おうとしたが、「にゃんにゃんにゃん」しか声が出なかった。
「お前は猫か。一体何者だ。お前みたいなのを見るのは、もう何百年も前だぞ。確かガリバーとかいう名前だったな」

僕は、昔読んだ童話の世界に迷い込んだような気がした。するとまた、アクシオンの様に「ふふふふ」という笑い声が聞こえてきた。僕は、アクシオンの様が創作した物語の主人公になっているのではないかと思った。それにしても、驚くような展開だ。

「アクシオンの様、もういいです。帰ります。早く猫にしてください。お願いします」

僕は心の中でそう念じた。けれど、光の渦は今度は起きなかった。代わりに、また「ふふふふ」という笑い声だけが聞こえた。

 

文字数(空白・改行を除く):550文字


巨人は僕を掴むと、「こいつはガリバーの時と同じように、きっとうまいだろう」と言った。僕は食べられてしまうのだろうか。

巨人はずっと僕の顔を見つめながら、どうやって食べようか考えているようだった。生で刺身にするのもいい。丸焼きにして胡椒をかけるのもいい。塩胡椒で食べるのもいい。それとも、ドロップロックにしてソーセージの代わりにし、マスタードをかけて食べてみようか――そんなことをぶつぶつ言っている。

「今日はついてるな。あのまずいたい焼きは本当にまずかったからな。口直しにちょうどいい」

「売れないから食べないでください。にゃんにゃんにゃん」

「お前、その“にゃんにゃんにゃん”が気になるな。ガリバーはそんな話し方をしなかった。なんか病気なんだろうか。食べても大丈夫かな」

「そうなんです。僕はちょっと病気なんです、にゃんにゃんにゃん。食べたら死んじゃいますよ、にゃんにゃんにゃん」

僕は必死に、食べられないよう説得した。けれど巨人は僕をじろじろ眺めてから、こう言った。

「よく見たら、食べても大丈夫だろう。毒を持ってるようにも見えないし」

そうだ、豚汁の豚の代わりに、お前を入れて食べてみよう。味噌味はうまいんだ、きっと。

巨人は僕を大きな煮えたぎる鍋の中に放り込んだ。おまけに味噌も入れる。ニンジン、ゴボウ、豆腐――まさに豚汁。いや、豚汁じゃなくて人間汁だった。

僕はあまりの暑さに、気を失ってしまいそうだった。

にゃんにゃんにゃん、にゃんにゃんにゃん。猫になります、にゃんにゃんにゃん。

一生懸命、心の中でアクシオム女王さまに訴えた。すると、やっと「ふふふ」と笑い声がして、僕は再び光の渦の中に飲み込まれていった。

 

選択された文章の文字数(改行を除く)は 666 文字です。改行を含む場合は 690 文字です。


目を覚ますと、僕は再び帝国のアクシオムさまの玉座の隣の檻にいた。

「豚汁、おいしいでしょう。ふふふふ。」

そう言うと、アクシオムさまはキャットフードと一緒に豚汁を持ってきてくれた。

「こんにちは。もう結構です」

にゃんにゃんにゃんにゃん、と僕は言った。

「やっぱりね、ふふふふふ。では、これを食べてみましょうね」

僕の目の前には Cat Food と、マグロの刺身が置かれていた。

マグロ食べてもいいんですが。にゃんにゃんにゃんにゃん。

僕は大喜びした。でも考えてみると、このパターン、次は僕がマグロにされてしまうのだろうか。とはいえ、考えてもしょうがないので、僕は Cat Food とマグロを美味しくいただいた。

君の笑い声とともに、僕の記憶は消えていった。

すると、わさわさと魚が跳ねる音がした。

やっぱりマグロになるのかな。

 

この選択範囲の文字数(空白・改行を除く)は、334文字です。

 

 

 


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