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📖 アクシオム帝国物語 Episode 12 📖【友情の始まり】

 

📖 アクシオム帝国物語 Episode 12 📖

【友情の始まり】

✨今日のひなたポイント✨ ルナと初めての友達らしい会話。お互いの過去を少しずつ打ち明け合い、アリアも交えた屋上庭園でのひととき。「私たち、全然違うのに——似てるね」

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翌日の午後、ひなたはルナと約束通りクリエイション・アトリエで会った。

「ひなた!」

ルナが手を振って駆け寄ってくる。昨日とは違い、表情が明るい。緊張はしているけれど、嬉しそうだ。

「ルナ、こんにちは!」

「こんにちは……あの、友達と会うの、初めてで……何話せばいいか分からなくて……」

ルナが恥ずかしそうに笑う。

「私も! 昨日から何話そうかずっと考えてた!」

「本当?」

「本当!」

二人は顔を見合わせて笑い合った。

「よし、二人とも!」

アリアが飛んできた。

「今日は特別な場所を用意したわ。ついてきて!」

アリアが案内したのは、アトリエの屋上庭園だった。

色とりどりの花が咲き乱れ、光る蝶々が舞い、小さな噴水が優しい音を立てている。そして——空に浮かぶ都市群が一望できる、絶景の場所。

「わあ……」

二人は同時に声を上げた。

「ここなら、ゆっくり話せるでしょ」

アリアが手を振ると、丸いテーブルと椅子が光で作り出された。そして、キラキラと光る不思議なお菓子と温かいお茶も。

「すごい……魔法みたい……」

ルナが目を輝かせた。

「ナノテクノロジーよ。でも、魔法みたいでしょ?」

アリアが得意げに笑った。

「さあ、座って座って。私は少し離れたところから見守ってるわね」

二人は向かい合って座った。最初は少し気まずい沈黙。でも——

「ねえ、ルナ。昨日、詩を書くって言ってたよね。どんな詩?」

ルナの目が輝いた。

「えっと……夜とか、月とか、静かなものが好きで……」

「素敵! 聞いてみたい!」

「本当? でも……暗いって言われるかも……」

「大丈夫。私、ルナの詩、絶対好きだと思う」

ひなたの言葉に、ルナは嬉しそうに微笑んだ。

ルナは恥ずかしそうにスマホを取り出し、詩を読み始めた。

「誰にも見つけられないように

小さく 小さく 丸くなって

息をひそめて 消えていく練習をした

でも それを見ていた誰かが

『ここにいていい』と言ってくれたなら

私はきっと もう一度

朝を信じてみるだろう」

ひなたの目から、涙が溢れた。

「ルナ……すごく……綺麗……」

「え……? 暗くない……?」

「暗くないよ。悲しいけど、温かい。孤独だけど、希望がある。すごく……心に響く」

ルナの目にも、涙が浮かんだ。

「ありがとう……そう言ってもらえて……嬉しい……」

「ねえ、もっと聞かせて」

「うん!」

それから、二人は時間を忘れて話し続けた。

ルナの詩、ひなたの絵、過去の辛かった記憶、現在の小さな幸せ。

「私ね、学校では『いないもの』として扱われてた」

ひなたが正直に語った。

「わかる……私は『臭い』って言われて、トイレでお弁当食べてた」

ルナも涙ながらに打ち明けた。

「辛かったね……」

「ひなたも……」

二人は手を繋いだ。同じ痛みを知っているからこそ、言葉はいらなかった。

やがて夕暮れ時。沈みゆく太陽が、帝国全体を金色に染めている。

「綺麗だね」

「うん……」

二人は並んで、夕日を眺めていた。

「ねえ、ひなた」

「なあに?」

「私たち、全然違うのに——似てるね」

ルナが不思議そうに笑った。

「本当だね。ルナは静かで内向的で、私は……まあ、同じか」

二人は笑い合った。

「でも、好きなものは違う。ルナは夜と月、私は昼と太陽」

「うん。でも——」

ルナが真剣な顔で言った。

「どっちも必要だよね。昼だけでも、夜だけでもダメ」

「そうだね。バランスが大切」

ひなたが頷いた。

「私たち、補い合えるね」

「うん!」

アリアが少し離れた場所から、嬉しそうに二人を見守っていた。

「ねえ、ルナ。約束してほしいことがあるの」

「約束?」

「うん」

ひなたはルナの手を握った。

「これから、辛いことがあったら、一人で抱え込まないで。私に話して」

「ひなた……」

「私も、ルナに話すから。一人で悩まないって、約束しよう」

ルナは強く頷いた。

「約束する」

「私も」

二人は小指を絡めた。

「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます」

古い日本の約束の言葉。でも、その重みは本物だった。

帰り道、アリアが二人に言った。

「素敵な友情ね」

「アリア、ありがとう。今日の場所、すごくよかった」

ひなたが笑顔で答えた。

「どういたしまして。でもね、二人とも覚えておいて」

アリアが真剣な顔で言った。

「友情は、一日で完成するものじゃないの。これから、少しずつ育てていくもの」

「時には意見が合わないこともあるかもしれない。でも——」

アリアが優しく微笑んだ。

「それを乗り越えた時、もっと強い絆になるのよ」

二人は頷いた。

「わかった」

「頑張る」

ルナと別れた後、ひなたは部屋で日記を書いた。

「今日、ルナとたくさん話した。

笑って、泣いて、約束して。

初めて、本当の友達ができた気がする。

お母さん、見ててね。

私、一人じゃないよ。

大切な友達がいるんだよ」

窓の外には、満月が輝いていた。まるでルナが見守ってくれているみたいに。

そして——その隣には、太陽のように明るいひなた自身がいる。

月と太陽。夜と昼。

違うけれど、どちらも必要。そんな友情が、今日、確かに始まった。

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💫次回予告💫

平和な帝国に、突然の警報が鳴り響く。 「緊急警報! データストーム接近中!」 パニックになる人々、混乱する街—— 取り残された子供を見つけたひなたは、 恐怖を乗り越え、走り出す。 「私、あの子を助けたい!」

明日 Episode 13:「データストームの脅威」 朝7時公開

💬感想お待ちしています

あなたにも、心から信頼できる友達が現れますように✨

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