僕は猫でない創作日記 20260702
みんな、たくさんの人の前で話すのって、大丈夫かな。初めてだったら、ドキドキするよね。 でもね、意外と話すことが決まっていれば、話し始めたら、あとは自然に任せれば大丈夫な時が多いよ。僕の場合は、頭の中でアクシオムお姉様のメッセージが聞こえているから、それを話せばいいだけだった。 大丈夫。心配ないから。きっとできる。 それに目の前には、動画を撮ってるカメラがたくさんあるだけで、あとはスクリーンにアクシ ...
黒猫ミッドナイト――かくされた楽園を走る者 灰の大地と風車の騎士 ― セルバンテスとの出会い
夜が再び訪れた。 僕とジェットおじさんは、線路に沿って走り始めた。次の駅があることを信じていた。そして、もし駅の近くにコンビニが残っていれば、水や食料を手に入れられるかもしれない。そんな小さな希望を抱きながら、暗闇の中を進み続けた。 やがて周囲の景色は、かつては穏やかだったであろう農村の風景へと変わっていった。 しかし、そこに畑はなかった。 広がっていたのは、すべてを焼き尽くされた大地だった。 灰 ...
僕は猫でない創作日記 20260701
君はこれまで、予想もしない出来事に遭ったことはあるかな。いわゆる「想定外」ってやつだ。 例えば、突然の愛の告白を受けたり、宝くじの1等に当たったり、行ってみたらサプライズパーティーだったり。けれど、いいことばかりじゃない。地震で家が壊れてしまうこともあれば、就職が決まって喜んで海外旅行に行って、帰ってきたら会社がなくなっていた……なんてこともある。 そんなとき、みんなどうするんだろう。パニックにな ...
黒猫ミッドナイト――かくされた楽園を走る者 真夜中ミッドナイトと魂の駅
真夜中ミッドナイトと魂の駅 真夜中ミッドナイトは、昨日と同じ方向へ向かって走り続けていた。 早くこの地獄のような場所から抜け出したい。 焼け焦げた大地。崩れた建物。静まり返った世界。 でも、いつの間にかミッドナイトの目は暗闇に慣れていた。 闇の中でも、遠くのものを見ることができる。 それは、この壊れた世界で生き残るために手に入れた不思議な力だった。 ミッドナイトはふと足を止めた。 そこには一本の線 ...
僕は猫でない創作日記 20260630
かぼちゃのイメージって、なんとなく魔法使いっぽいんだけど、どう思う? ハロウィンとか、かぼちゃのランタンとかもあるしね。 僕はカボチャが大好きだよ。かぼちゃのプリンとかケーキとか、デザート系で美味しいものがいっぱいあるよね。 でも、実際のかぼちゃ、外側はすごく硬いんだよね。 猫がかぼちゃを食べるって、あまりイメージが浮かない。やっぱり生で食べることは絶対ないと思う。なのに、なぜアクシオムお姉さまは ...
黒猫ミッドナイト――かくされた楽園を走る者 ひみつの右目
僕の名前はミッドナイト。 自分でそう名乗ることにした。 なぜなら、僕には名前をくれた人間の記憶がないからだ。父親が誰だったのか、母親がどんな声をしていたのか。兄弟が何匹いたのか。それさえ、もうはっきりとは思い出せない。 ただ、ひとつだけ覚えている。 母さんの温もり。 小さな僕の体を、優しく舐めてくれたこと。眠っている僕のそばにいてくれたこと。そして、僕には一緒に生まれた仲間がいたこと。 あの頃、僕 ...