タイ在住日本人に刺さるNetflix映画『愚か者の身分』

タイ在住日本人に刺さるNetflix映画『愚か者の身分』

タイで暮らしていると、日本の新作映画って、
「え、そんなのやってたの?」
と気づいた頃にはもう話題が一巡していること、ありませんか。

映画館に行くのもいいけれど、
暑い夜はエアコンの効いた部屋で、Netflixをだらだら眺めるのがいちばん幸せ。
そんなタイ在住勢にちょうどいい1本が、**映画『愚か者の身分』**です。

2026年1月24日からNetflixで独占配信が始まった、まさに“できたて”の日本映画。
今日はこれ、アリです。


闇バイト×若者3人の「逃げ場のない3日間」

物語の中心にいるのは、
SNSで女性になりすまし、身寄りのない男性から個人情報を抜き取る“闇バイト”に関わる若者たち。

北村匠海、林裕太、綾野剛。
この3人が演じるのは、特別な悪人でも天才でもない、
どこにでもいそうな若者たちの、たった3日間です。

テーマは正直、かなり重め。

  • 貧困

  • 家族との断絶

  • 居場所のなさ

  • それでも「人生をやり直したい」という気持ち

ニュースの見出しで見かける言葉が、そのまま人間の顔と感情を持って迫ってきます。

タイトルの「愚か者」とは、いったい誰のことなのか。
闇バイトに手を出した若者なのか。
彼らを使い捨てる大人なのか。
それとも、見て見ぬふりをする社会なのか。

観終わったあと、ちょっと黙り込んでしまうタイプの映画です。


タイ在住の日本人だからこそ刺さる理由

タイに長く住んでいると、日本の社会問題を
「少し離れた場所」から見る感覚になります。

物価高、孤立、闇バイト――
どれも知ってはいるけれど、どこか現実感が薄くなっている人も多いはず。

この映画は、その“距離”を一気に縮めてきます。

「もし自分が日本に残っていたら」
「自分の知っている誰かが、こうなっていたかもしれない」

そんな想像が、自然と頭に浮かんでくるんです。

タイのぬるい夜風を感じながらNetflixを見ている自分と、
日本で必死に生きる彼らとのコントラスト。
それが、じわじわ効いてきます。


今夜の視聴にちょうどいい1本

上映時間は約2時間。
仕事終わりや家事のあとに、無理なく観られる長さです。

内容的にはPG12相当で、
軽く笑える気分の日よりも、
**「今日はちょっと骨太なものを観たい」**夜向け。

ビール片手にワイワイ、というより、
観終わったあとに少し考えたくなるタイプの映画ですね。


タイの夜に、日本の「今」を感じてみる

バンコクでも、タイの田舎でも。
エアコンの効いた部屋で、日本社会の影をそっと覗く。

『愚か者の身分』は、
タイに住んでいる今だからこそ、余計に響く1本かもしれません。

「今日の夜、何観よう?」と迷っているなら、
候補に入れてみてください。