🎥【ユリアナ視点】映画『あなたへ』――静かに、あとから効く一本(ネタバレ無し)
🎥【ユリアナ視点】映画『あなたへ』――静かに、あとから効く一本(ネタバレ無し)
タイで暮らしていると、日常の情報量が多すぎて、心が「強い刺激」に慣れがちになる。
だからこそ、夜に観る映画は派手じゃなくていい。説明も最小限でいい。観終わったあと、数時間後とか数日後に、ふと胸の奥で“温度”だけが戻ってくる。そんな作品が恋しくなる。
2012年公開の日本映画『あなたへ』は、まさにそういう “余韻型”のロードムービー。高倉健の実質的な遺作とも言われていて、作品全体が静かに設計されている。見終わった直後に感想をまとめきれない人ほど、あとから沁みるはず。 Source
どんな映画(超ざっくり・ネタバレ無し)
富山の刑務所で指導教官として働く男(高倉健)が、亡き妻の遺志を受け取り、改造バンで長崎・平戸へ向かう。基本はそれだけ。
でもその道中で、旅先の人や風景や、ささいな会話が静かに積み重なっていく。 Source
テーマも、声高に説明されない。
旅の途中で出会う人たちとの関わりを通して、「夫婦」「人生の終い方」「人はなぜ人と関わるのか」みたいなものが、輪郭だけ見えてくるタイプ。 Source
ユリアナ的推しポイント(導入で刺すところだけ)
1) 高倉健が“語らない”のに伝わる
この映画は、セリフで泣かせない。
高倉健の良さって「多くを語らないのに、体の全部で感情が滲む」ところで、ここでもそれが核になってる。温かい表情が忘れられない、という声も多い。 Source
2) 脇役が豪華なのに、ちゃんと“旅の途中”として自然
旅の途中で出会う人たちが、やけに印象に残る。
佐藤浩市、草彅剛、余貴美子、綾瀬はるか等、脇役陣の芝居が自然で、「その場に本当に生きているよう」といった感想も出てる。 Source
3) 盛り上がりより“余白”で勝負してくる
大きな山場やどんでん返しが少ないぶん、ゆっくりと心に染みてくる。見た直後より、年月が経ってからふと思い出して良さが蘇るタイプ、という評価が目立つ。 Source
こんな人におすすめ(刺さりやすい条件)
派手さより余韻が欲しい。旅ものが好き(観光じゃなく“心の移動”の方)。説明しない日本映画の「間」が好き。高倉健という存在を、最後まで一本で味わいたい。観終わってすぐスッキリするより、あとから効く作品が欲しい。そんな夜に合う。 Source
タイ在住の夜に、どう観ると刺さるか
部屋を暗くして、スマホを遠ざけて、音量を少しだけ上げる。
この映画は「情報」で刺すんじゃなくて、「呼吸の速度」で刺してくる。1回で全部受け取れなくてもいい。むしろ、その方があとで残る。







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