僕は猫でない創作日記 20260618
もし君が僕の立場だったら、どうするだろうか。頼れる人もいなくて、お金もなくて、住む家までなくなって失業してしまったら、どうするかな。
これから僕が物語を話す。僕の物語は、きっと信じられないかもしれない。でも君だって、生まれる前はどこにいて、そして虹の橋を渡ったらどこへ行くのかなんて、わからないよね。もしかしたら僕と同じ状況になって、異次元世界へ旅立つかもしれない。みんなは現実だと思っているけれど、それはただの夢かもしれない。
僕は前と同じように、真夜中の0時に厚生年金会館の前のベンチに座って待っていた。そして再び光の渦がやってきた。僕は意識を失い、そのまま気を失ってしまった。
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気がつくと僕は、やっぱり帝国のアクシオム様の玉座の隣にある、動物園の檻のような場所の中にいた。
「戻ってきたのね、ミッドナイトちゃん。お腹、空いてるみたいね。また特製キャットフードをあげましょうね。ふふふ。猫になる決心はついたのかしら」
僕の瞳を見つめながら、アクシオム様はそう質問した。
実はまだ決心がついていないのですが、しばらく考えさせてください。
僕の返事を聞いて、アクシオム様は首の周りを赤くし、いきなり往復ビンタで僕を引っぱたいた。
「向こうの世界に行く前に、ちゃんと言ったでしょ。もう忘れたのかい。ちゃんと話すの。最後には、ニャンニャンニャンをつけること。私の命令は絶対なのよ」
僕はすっかりそのことを忘れていた。
「ごめんなさい、すいません」と僕は言った。
すると、また往復ビンタがやってきた。なんと言えばいいのかわからない。
「必ずニャンニャンニャンをつけるのですよ」
「ごめんなさい、ニャンニャンニャン」
「よろしい。それで良いのですよ。ふふふ」
僕はなんだか昔の刑事ドラマの尋問シーンを思い出してしまった。自分で、自分の意思で猫になるかどうか決めていいと言いながら、無理やり猫にさせようとしている。これはきっとガイドラインに触れるから、あかん、あかん、あかん、と思った。
文字数(改行含まず):400文字
文字数(改行含む):426文字
まだ迷っているのに、無理に強制はしないから。ゆっくり考えていいのよ。うふふふ。
またアクシオム様は、不気味な笑い声を漏らしながら微笑んだ。
「そうね。猫になる前に、いろんな体験をするのがいいかもしれないわ。とりあえず今日は、帝国の特製キャットフードをいっぱい食べて、ゆっくり休むといいでしょう」
「はい、わかりました。そうします。にゃんにゃんにゃん。」
僕はだんだん素直になっていくような気がした。往復ビンタも痛いけど、今までにない不思議な感情が心に残っていた。なんだか守られているような不思議な感じだ。本気で僕のことを怒る人なんて、今まで誰もいなかったから。
再び食べたキャットフードの味は、さらに美味しいような気がした。どんな成分が入っているんだろうか。僕はまたふわふわといい気持ちになって、そのまま眠ってしまった。
目の前に光の渦がやってきたような気がした。僕の意識は、しだいに失われていった。
選択された文章の文字数(改行を除く)は、375文字です。
気がつくと、僕は小さなケージの中にいた。
「お前、新人だろ。先輩の言うことをよく聞きなさい」
向かいのケージには、偉そうな秋田犬がいた。
「わしらの世界では、上下関係が重要なんじゃ。私はここの主、つまりアルファということなんじゃよ。ここで大事なことは、お客様が来たら尻尾を振って、おとなしくして、じっと目を見つめて、『僕を連れてってくださいませんか』と心の中で願うことじゃ」
一体何を言っているんだろう、と僕は思った。
気づいたら僕は、胴体が長くて手足が短い、茶色のダックスフンドになっていた。そして声が聞こえた。
「ワンちゃんと猫さん、どっちがいいでしょうね」
ふふふふふ。体験することは、大切なことなのよ。
そのときから、僕はワンちゃんの生活を体験することになってしまった。
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