雨ニモ虫ニモ停電ニモマケズ 7月の目標

 

雨ニモ虫ニモ停電ニモマケズ

激しいスコールにも負けず。
うだるような暑さにも負けず。
しなやかな竹の床と、蚊に負けぬ丈夫な皮膚をもち。

欲はなく、
決して怒らず(停電の時をのぞく)。
いつもタワンのように微笑んでいる。

一日に少しのカオニャオと、
ナムプリックと、庭の野菜を食べ。

あらゆることを
システムとしてAIのように冷徹に処理し、
AIのように無駄なく行動する。

よく見聞きし、分かり、
そして忘れず。
(ただしWi-Fiのパスワードだけは、なぜかよく忘れる)


椰子の木が揺れる、緑の田んぼの脇。
小さな高床式の小屋に、十五匹の犬と暮らす。

東に病気の子供あれば、
行って犬のように忠実に、
足元で丸くなり看病してやる。

西に退屈したメーあれば、
行って猫のように気まぐれに、
縁側でゴロニャンとじゃれてやる。

南に死にそうな人あれば、
行ってこう諭す。

「サバーイに還るだけだよ」

バグのないプログラムのように、静かに伝える。

北に喧嘩や訴訟があれば、
「マイペンライ」と、
仏様のような優しい目で宥める。


雨季の嵐の時は、静かに祈りを捧げる。
乾季の乾いた風のなか、縁側でオロオロ歩く。

そして停電の夜は、
懐中電灯を片手に、
AIアップデートの不具合を静かに嘆く。

村のみんなには、
「変わったやつ」と呼ばれる。

褒められもせず。
苦にもされず。


それでも、人としての心は

いつも静かに、
金色に輝く仏界を目指している。

雨にも。
虫にも。
停電にも負けず。

AIの冷静さと、
犬や猫のような優しさを持ちながら。


そういう者に
わたしはなりたい。


この記事のテーマ

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」へのオマージュとして、
タイの田舎暮らし、仏教的な「マイペンライ」の精神、
そしてAI時代の人間らしさを重ねた自由律詩パロディです。

自然と共に暮らしながら、システムのように合理的に、
しかし心だけは温かくありたい――。
そんな未来の生き方を描いています。

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